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エンジニアが転職を決めるときはどんな視点で企業選びすべきか

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Photo by Katy Warner
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

転職を考えているエンジニアの方にお話を聞いていると

  • 内定が出たりスカウトを受けたりした企業に入社すべきかどうか決めきれない
  • 自分がどんな企業に応募すべきかよくわからない(だから適当に応募している)

といったご相談を受けることがよくあります。

特に現職からの退職・転職そのものが目的になっている人は「転職できればどこでもいい」などと考えてしまいがちです。しかし、前職・現職に不満があって転職するのが目的であれば、なおさら「前職・現職とは違い、自分の不満を解消できる企業」を探したほうがよいでしょう。

また、「もっとエンジニアとして成長したい」という人は、その通り「今より自分が成長できる環境」に転職できなければ意味がありません。

転職で優先したい条件やかなえたいことは、人それぞれ異なります。

今回は、その中でも多くのエンジニアに共通する「企業選びにおいて考えるべき観点」について解説します。

エンジニアが転職先を選ぶときに考えたほうがよいこと

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開発するサービスやプロダクトの内容

最近は新型コロナウイルスの影響もあり、エンジニアに限らず「人の役に立つ、社会貢献度の高い仕事がしたい」といった声をよく聞きます。もちろんエンジニアの方々から「社会貢献度の高い仕事ができる企業に転職したい」とご相談を受けることも少なくありません。社会貢献度が高い事業について考えると、医療系やインフラ系のサービスがすぐ思いつくのではないでしょうか。

ITエンジニアの「社会貢献できる仕事への転職」についてはこちらの記事でも触れています。
paiza.hatenablog.com

これに限らず、たとえばユーザーの声を聞いてそれを開発にも反映させるような仕事がしたい人は、BtoCのサービスを開発できる企業がよいでしょう。それよりも、教育分野や医療分野など、特に興味を持っている分野がある方は、その分野のサービスや事業を展開している企業を探すのがよいかもしれません。

このように、エンジニアにとって開発を担当するサービスやプロダクトの内容は非常に重要です。「サービス内容なんてどうでもいい」と思う人もいるかもしれません。ただ、エンジニアに限らず、まったく自分とは関係ない・全然興味がない分野のプロダクトよりは、自分が興味を持てる・好きだと感じる、もしくは役に立っていると感じるプロダクトのほうが、パフォーマンスを発揮できたり、業務知識を吸収しやすかったり、やりがいを感じやすかったり、楽しく働けるのではないでしょうか。

エンジニアで、世の中を便利にするものや自分の興味がある分野のサービスを作りたいと思っている方は多いと思いますが、最近は特に前述のようなコロナの影響や、リモートなど労働環境・家庭環境の変化などにより、興味の分野が変わってきたという方もいます。

転職先のプロダクトやサービスをおもしろい・挑戦したいと感じるか、同時に現職への挑戦はもう捨ててもよいか?といった視点でも考えてみるとよいでしょう。

組織や社員について

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組織構成や評価制度は企業の成長フェーズによって異なりますが、その企業がどんなフェーズにいるか、組織構成になっているかを知っておきましょう。

例えば、前職は「意思決定までが長すぎた」という人は、フラットで担当者がスピーディーに意思決定できる組織に入ったほうがよいかもしれません。(ただしそういった組織ではそのぶん個々のスキルや責任も求められますし、採用選考でもそうした素養は厳しく見られます)

また、面接官・役員、(リファラルであれば)紹介してくれた人と話す中でそれぞれ個人が何を考えてどんなふうに働いているかを見ておくとよいですね。

知り合いが中にいたり、リファラルで紹介してもらった場合は個人的にも話ができれば、その人が楽しく働いているか、どんな企業でどんな組織かがわかるかもしれません。もし知り合いがいない場合も、選考途中で面接をしてもらったエンジニアに質問したり、開発チームと話をする場を設けてもらえないか聞いてみるとよいでしょう。

エンジニアとして成長できる要素があるか

エンジニアの中には、「もっと自分が成長できる環境に行きたい」「技術的にレベルの高い仕事がしたい」といった理由で転職を目指す方が多くいます。

たしかに知識欲の高いエンジニアにとって、技術的な挑戦や学びが少ない仕事は退屈なものでしょう。

そうでなくても、長い間同じ会社にい続けると仕事はこなせるようになってきますが、新しいことへの挑戦や成長の機会は減ってしまうものです。ずっと同じ会社と同じ仕事が存在し続けるならそのままでもよいかもしれませんが、いざ転職したい(しなければならない)となったときに、年次の割にスキルの幅が狭いと極端に市場価値が下がってしまうかもしれません。

自分を成長させられる環境があるか、開発チームはどんな技術を使っているのか、一緒に働くであろうエンジニアにはどんな人たちがいるのか、把握しておきましょう。

年収・リモートワーク制度など

たとえば、未経験な分野への転職を目指す場合や、「事業内容や業務内容に興味が持てる転職先だから、給与は下がってもよい」「残業がなく、休みがとりやすい環境に転職できるなら給与は下がってもよい」と考えて転職先を探している人もいるでしょう。

一言で給与が下がるといっても、現年収や家族構成によってその影響度は異なります。年収が下がるということは、すなわち生活水準を下げる、もしくは貯金のペースを落とすということに直結しています。この社会情勢ですから、今後に向けてなるべく貯蓄しておきたいという方は、よく考えたほうがよいでしょう。

今の社会情勢を考えると「今よりしんどくても給与重視」とか「とにかく楽さ重視」といったゼロイチの極端な選択はせず、給与、業務内容(やりがい、興味が持てる)、自分への負荷(心身的なストレス)など、総合的に幅をもたせてどのあたりまでが自分のOKラインなのかを考えてみるとよいでしょう。

また、もはやエンジニアには浸透しているリモートワーク制度ですが、業態や業務内容によって、実際にどれくらい導入されているかは異なります。

一口にエンジニアと言っても、受託開発で以前とほぼ変わらず元請け企業に出社している人や、実機の検証が必要なため週一度は必ず出社が必要な方もいます。

一部リモートなのか、その場合出勤頻度はどれくらいなのか、それとも基本的にフルリモートで勤務できるのか、入社後はしばらく出社が必要なのか。「エンジニア職だからもちろんリモート可能だろう」と思い込まず、このあたりは入社前に確認しておきましょう。

まとめ

転職先の企業選び、もっと言えば仕事選びについて、100点の正解は存在しません。すべての条件や環境が自分に100%合う理想の会社なんてこの世に存在してはいないのです。

ただ、入社してから「思っていたのと違う」「もっと○○な会社にすればよかった」となるとつらいので、後悔が残らないよう、よく検討して選択をするのが大事だと思います。

(まあ個人的には転職に失敗してしまったら、また次の転職先を探せばいいと思いますけどね)
(でもそれをしていると、不必要に転職回数が増えてしまうので……)

大変な社会情勢が続いていますが、今は面接に必要な書類を企業ごとに自分で用意して書類選考を受けたり、一次面接の日程調整をして直接企業を訪問したり……という方法だけでなく、とりあえず登録しておいてスカウトを待つ、条件のよい企業に絞って選ぶ、オンラインで面接を受ける、といった効率的な方法の転職活動もできる時代になっています。

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